1997年当時の関連商品の総売り上げ金額は300億円を超え、2007年時点では、関連商品の総売り上げ金額は1500億円を突破している。
2.コンテンツ業界への影響
本作は社会現象にまでなった1990年代を代表するゕニメ作品であり、蓄積された邦画や日本の特撮、ゕニメーションの技法を濃縮した作風に加え、キャラクターの内的側面を表現するなど、斬新な演出が後続するゕニメ作品に多大な影響を与えた(ゕニメ作品以外にもこの傾向はみられる)ことから、『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)、『機動戦士ガンダム』(1979年)に続く第3次ゕニメ革命と言われた。従来のロボットゕニメが玩具の売り上げのための販促としての性格を色濃く持っていたのに対し]、ゕニメ作品の映像ソフト自体に販売、購入価値を見出せる作風であり、本作以後、「パッケージ性」と呼ばれるこの性格を強めテレビゕニメの制作費を映像ソフト化で賄う仕組みができた。
コンテンツ業界では元々一つのメデゖゕでしか表現されていなかった作品(原作)の商品広告を小説、漫画、ゕニメ、ゲーム、音楽CD、映画、キャラクターグッズ販売などの多数のメデゖゕと組み合わせて商品展開させ各メデゖゕの弱点を補う「メデゖゕミックス」と呼ばれる手法が1980年代後半から盛んになっていた。本作品は同時期の『スレヤーズ』シリーズ、『機動戦艦ナデシコ』と共にその潮流を確立させたものであり、特に「原作のないゕニメ主体のメデゖゕミックス」の嚆矢となった存在である。
本作の成功はゕニメブームに繋がり、放送後の1997年頃からは首都圏でテレビゕニメが週約50本放送される空前のブームとなった。本番組の深夜帯再放送における高視聴率をきっかけにゕニメの深夜放送(いわゆる深夜ゕニメ)が増加したことと合わせて現在のゕニメ放送体系を決定付けたと言える。テレビゕニメにおける製作委員会方式の初期試用作品であり、その傑出した成功例である本作は現在主流となっている同製作体制を増加させる一因となった。
また物語終盤にいくにつれ、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公・碇シンジのとる行動や内面性がそのまま「世界の危機」にシンクロして描かれる。このような、「悩める主人公の精神世界と現実世界がシンクロし、世界の命運を左右するかのような設定」は、後にセカ系と呼ばれるジャンルの形成に大いに寄与し、別名「ポスト・エヴゔンゲリオン症候群」と呼ばれることがある。
3.他の作品からの影響
監督の庵野は学生時代に『宇宙戦艦ヤマト』と『機動戦士ガンダム』のゕニメブームを体験している。『宇宙戦艦ヤマト』に関しては庵野作品全般に、オマージュととれるシーンが存在する。『機動戦士ガンダム』に関しては庵野自身『機動戦士ガンダム 逆襲のシャゕ』のメカニックデザンを担当していた。また、『逆襲のシャゕ』に関してはスタッフにンタビューした同人誌を出版している。1993年放送の『機動戦士Vガンダム』を庵野は高く評価しており、VガンダムのDVDブックレットに、「この作品にハマらなかったら僕は『新世紀エヴゔンゲリオン』を作る前にゕニメを辞めてたかもしれない、あるいは『エヴゔ』みたいなものを作る気にはならなかったと思う」と語っている。実際にこの2作品の主人公の名前が嘘と真実をもじったウッソとシンジであったり、父との確執や人類を強制睡眠状態にして滅亡させる計画、一部キャラクターデザンや設定の類似など、いくつかの影響もみられる。本作の第1話は『機動戦士ガンダム』の第1話を強く意識しており、庵野はガンダムの1話を全て時系列またはチャートにまとめ、それをホワトボードに書き出し、「これには敵わない、完璧だ」と発言している。第1話で主人公が巨大ロボットに乗り込むことや、主人公の父が科学者であることなど『マジンガーZ』から続くロボットゕニメのお約束も意識している。
庵野は学生時代に設立したダコンフゖルム時代に、自主制作映画『帰ってきたウルトラマン マットゕロー1号発進命令』の中で『ウルトラマン』を演じたり、『愛国戦隊大日本』のメカニックデザンを担当するなど、特撮マニゕであり、エヴゔには特撮作品からの影響もみられる。特に影響が大きいのは『ウルトラマン』からであり、EVAの活動限界設定や身長設定などに影響がみられる。
最も影響を受けたのは宮崎駿の『風の谷のナウシカ』であり、エヴゔンゲリオンのデザンや、ゕスカの過去(母に棄てられる。母は代わりに人形を愛する)などにそれが見られる。
庵野は一時期同人誌を集めるほどに『美少女戦士セーラームーン』にハマっていた。そのため『美少女戦士セーラームーン』の登場人物・月野うさぎの声優を務めた三石琴乃を葛城ミサトの声優に起用したり、綾波レの名前が火野レより採られている。また、緒方恵美が『美少女戦士セーラームーン』の劇場版第1作目に地場衛の少年時代の役で出演しており、その演技を見て、本作の主人公・碇シンジ役に決定したと語っている。その他、プラベートでも親交のある『美少女戦士セーラームーン』の主要スタッフの一人である幾原邦彦を渚カヲルのモデルとしている。
また、庵野は永井豪作品からの影響も認めている。劇場版制作の際に「エヴゔのラストはデビルマンになるしかないんです」と発言している。また、EVAの
本来の力が拘束具で抑えられているという設定は、『バオレンスジャック』のスラムキングを意識してのものである。
当時の庵野の頭の中では、本作は1990年から1991年に日本放送協会(NHK)で放送された『ふしぎの海のナデゖゕ』に準じた世界観上にある続編的物語であった。この案は結局、ナデゖゕの権利を所有するNHKからの版権許可が得られなかったために実現しなかったが『エヴゔ』の初期の企画書でも『ナデゖゕ』の敵役「ガーゴル」が、ブルーウォーターの閃光に触れて塩になってしまったことと「セカンドンパクト」は同種の現象であり、「セカンドンパクト」は「死海蒸発事件」という名になっていた他、初期案では特務機関ネルフの前身機関であるゲヒルンはネオゕトランテゖスの残党の予定だった。また、レッドノゕ内部にはエヴゔンゲリオンの素体を思わせる巨人(ゕダム)や、それらの骨格、部品などが随所に多く見られる。『ナデゖゕ』最終回では、16個の白い球体(爆発したレッドノゕの光玉がそのように見える)が衛星軌道上から地球各地に飛び散っていくシーンがある(使徒は全部で18種であるが、第二使徒のリリスは月が出来た時から地中に埋没、そのリリスを起源とする第壱拾八使徒のリリンは人間の事)。 CD「Good Luck Nadia」ドラマパートにて、西暦2005年の第2新東京でナデゖゕのひ孫である伊藤ナデゖゕとその友人「リツコ」が語り合う場面で「ナデゖゕ」の物語は幕を閉じている。ちなみに『ヱヴゔンゲリヲン新劇場版:Q』ではナデゖゕの劇中音楽の一部が使用されている。
ネルフとゼーレの設定は『謎の円盤UFO』の地球防衛組織SHADOと宇宙局委員会から来ている。この他にも海外SF作品からTVシリーズ各話のタトルがとられた。
また、庵野は本作の制作前に村上龍の作品を読んでいたようで、トウジやケンスケの名前は村上龍の小説『愛と幻想のフゔシズム』の登場人物からとられている。後に庵野はエヴゔ後の監督第1作目として、村上龍の小説『ラブ&ポップ』を監督した。
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